11.04.25 The other side of movie SOMEWHERE.
この作品の監督は、以前紹介したスパイク・ジョーンズ(過去記事)の元妻であるソフィア・コッポラが脚本&監督した作品で、2010年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞したものです。彼女らしいシーンはプールの映像くらいで後は淡々とした流れが逆に印象的でした。
-印象に残った3点-
①父は、娘のスケートの練習の見学に行ったり、娘は父の朝ごはんを作ったりと理想の親子を描きつつも、父のガールフレンドが朝食の場に同席した際に、娘が父に何かを言うわけでなく、ジッと視線を向けるだけだったのがとても印象的。
②ひとつの場面が異常な長撮りで、オープニングは2分ほど車が走るのをループ。最終的には、その長さが非日常のストーリーを理解するための時間を作ってくれた。
③フェラーリのPVと言ってもいい程の露出の多さ。出てくる場面も多かったが、何よりもエンジン音に力を入れている印象。
この作品のサントラは、ソフィアのパートナーであるトーマス・マーズが在籍バンド、Phoenixがを手掛けたもので、個人的に好きな「If I Ever Feel Better」でも有名です。
本編で流れている曲はThe Strokesの「 I'll Try Anything Once」です。
曲目リスト=登場順
01. Love Like A Sunset Pt 1 – Phoenix
02. My Hero – Foo Fighters
03. One Thing – Amerie
04. Cool – Gwen Stefani
05. Love theme From Kiss – Kiss
06. Look – Sebastien Teiller
07. Message Music – William Storkson
08. Ghandi Fix – William Storkson
09. So Lonely – The Police
10. 20th Century Boy – T.Rex
11. Che Si Fa – Veleria Marini
12. Teddy Bear – Romulo
13. Teddy Bear – William Storkson
14. I’ll Try Anything Once – The Strokes
15. Terrasse – Phoenix
16. Love Like A Sunset Pt 2 – Phoenix
17. Smoke Gets In Your Eyes – Bryan Ferry
クレオ役のエル・ファニング(Elle Fanning)13歳(右)の姉はダコタ・ファニング(Dakota Fanning)17歳(左)で、子役界のゴールデン姉妹だった2人も大人の女性になってきたなと。
■ STORY
ハリウッドの映画スター、ジョニー・マルコ(スティーヴン・ドーフ)は、LAにあるホテル“シャトー・マーモント”で生活している。フェラーリを乗り回し、パーティでは酒と女に溺れる日々は、表面的な華やかさとは裏腹に、実は孤独で空虚だ。ある日、ジョニーは骨折した腕のギプスに、誰かがサインする気配を感じて目を覚ます。それは前妻レイラと同居する11歳の娘クレオ(エル・ファニング)だった。
レイラが突然家を空けるため、キャンプまでの間、クレオはジョニーのもとで暮らさなければならなかった。シャトーで過ごす二人の時間は穏やかだった。ジョニーの肩にもたれ、うたた寝するクレオ。ジョニーがまだ寝ている間に朝食の支度をするクレオ。卓球、プール、読んでいる小説の話……それは父と娘が触れ合う、ごく普通の風景だった、
本来なら。クレオと別れる日が遂にやって来た。車中、クレオは泣きながら言う。「ママはいつ戻るんだろう? パパは忙しいし……」ジョニーにはクレオを抱き寄せることしかできない。別れ際になって、彼はようやく口にすることができた。「傍にいなくてごめん」ひとりきりで帰ったシャトーの部屋はいつもとまるで違っていた。ジョニーはホテルをチェックアウトして、フェラーリをどこかへと走らせていく。そして彼は辿り着いた。フェラーリを捨て、もう一度歩き始められる場所まで。
■ synopsis
Johnny Marco (Stephen Dorff) is a bad-boy A-List actor stumbling through a life of excess while living at Hollywood’s legendary Chateau Marmont Hotel. His days are a haze of drinks, girls, fast cars and fawning fans.Cocooned in this celebrity-induced artificial world, Johnny has lost all sense of his true self.
Until, that is, his 11-year-old daughter Cleo (Elle Fanning) unexpectedly shows up and unwittingly begins to anchor him. Johnny’s fragile connection to real life slowly revives in her presence. So when the time comes fro Cleo to leave, his sense of loss is palpable, but the gift of hope she has also brought him leads to a beautiful, poetic denouement imbued with all of Coppola’s remarkable powers to conjure mood and atmosphere.
■ Photo
■ Behind the scenes clips
■ Interview